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カテゴリ:就職活動  

  • 博士の就職活動 その7(GD編)
    [ 2006-12-20 22:50 ]
  • 博士の就職活動 その6(説明会・筆記試験編)
    [ 2006-12-08 14:58 ]
  • 博士の就職活動 その5(ES編)
    [ 2006-12-04 17:42 ]
  • 博士の就職活動 その4(活動のキッカケ)
    [ 2006-12-03 23:55 ]
  • 博士の就職活動 その3(博士の強みとは?)
    [ 2006-12-02 14:42 ]
  • 博士の就職活動 その2(博士のメリット?)
    [ 2006-12-01 17:55 ]
  • 博士の就職活動 その1
    [ 2006-11-30 21:30 ]

博士の就職活動 その7(GD編)  

2006年 12月 20日

久し振りに就職活動のお話です。
少しずつ忘れてきていますが…。

今日はグループディスカッションのお話。

さて。
これも選考の初段階で行われるものだ。
因みに、苦手の部類に入る…。というより、選考基準が分からない。

企業によって形式・題目は異なるが、概ね5~6名(多いときには8~10名を経験)で、あるテーマに則してディスカッションを行い、チーム内での解答をまとめ、試験官に発表するというものだ。

テーマに関しては、敢えてここでは書かないが(みんなの就職掲示板の一部には記載されているものもある。)、マーケティングや、企画ものが多い。
特に、GDについては、喋りすぎない方が良いとか、リーダー的な役割は失敗する、とかまるで都市伝説のようにまことしやかに囁かれているが、実際ところは私には判らない。

私の印象として申し上げると(あくまで私見であることを強調したい)、内資は「和」を、外資は「強力なリーダーシップ」が求められているのではないかと感じる。もちろん、企業にとっては多様な人材を登用したい(というより「すべき」なのだろうが)はずであるし、GDの結果のみで選考の可否が決定するわけではないだろう。だから、どんな人材が受かりやすいか、受かりにくいかは、一概には言えない。

事実が不明な一般論もどきを展開していっても、何の参考にもならないため、ここからは私自身の体験談を書いていこう。

さて。
まずは、某内資系企業の場合。
この企業は、純製薬企業ではないが、近年は長年培ってきた発酵技術を活かし、徐々に薬品の売り上げを伸ばしている企業である。
GDは、確か6名で行われ、時間は10分(個人)+30分(討論)(確か…)であった。
内容はというと、新店舗を立てるのに、最も適した土地は何処か?
といったもので、十数ページの資料が渡される。

マーケティングの基本は、4P(製品:Product, 価格:Price, 販売促進:Promotion, 流通:Place)と、3C(自社:Company, 競合:Competitor, 顧客:Customer)である。
細かい話は、他のサイトを参考にして頂きたいが、この4Pと3Cを基本的な戦略として考えるだけでも、それなりに論理的な提案が出来るのではないだろうか。
もちろん、就活当時などそんなことを知らなかったため(コンサルに興味を持ってから改めて勉強した)、手応えのある結果を導き出せず終了。

→不合格

続いて、外資系企業の場合。
こちらは、世界的製薬企業の日本法人と言えば正しいのだろうか。
販売と臨床開発を主な事業としている企業である。

GDのテーマは、大学生向けのレストランを企画すると言ったもので、先程の企業に比べると自由度が高いテーマである。
私の思い付いたものとしては…。
「独り暮らし学生向けのレストラン」である。

大学生というだけでは、あまりに抽象的であるため、まずは「男子・女子」、「日本人・留学生」、「下宿・自宅通い」といった切り口を考え、その中で、私は最後者の「下宿・自宅通い」を選択した。さらに下宿、つまり独り暮らしの学生にターゲットを絞り、彼等の食事について考える訳である。

そこで私は、彼等の食事の問題点は、「偏食」・「不規則」・「摂取量」であるとし、それぞれ、「バランス良く」・「規則正しく」・「適量」といった解決策を考える。
そうなると、レストランの骨格、つまりコンセプトが定まってくる。
「徹底管理型のレストラン」なわけだ。

コンセプトが決まれば、後はブレイクダウン的に考えていける。
徹底管理型にするには、顧客の情報を正確に得る必要がある。すると、それをデータベース化した方が良いだろう。もし何店舗も構えるならば、顧客がどの店舗に訪れても対応できるように情報を共有化しよう。とか。

顧客の情報を具体的に考えるならば、健康状態も項目に入れよう。それに合わせた食事を提供し、定期的に健康状態をチェックすればいい。

所謂、one to oneマーケティングな訳である。

より現実的なことを考えると、このままではコストが掛かりすぎる。利益を上げるには、新規顧客の開拓、既存顧客の客単価を上げる、もしくはコスト削減が考えられる。
新規顧客の開拓としては、既存顧客の紹介という形をとろう。
客単価は学生相手では限度がある、ならばリピート率を徹底的に上げよう。
コスト削減するならば、在庫管理を考えよう。

この3つの点に関しては、one to oneマーケティングの強みを活かすことが出来る。
まず、one to oneといった、高付加価値を顧客に提供し続けることは、顧客満足度を高い状態で維持することに繋がる。そうすると、既存顧客の好意的な口コミという手段によって、新規顧客を得ると同時にブランド価値が高まる。さらに、高い顧客満足度は、顧客を他の競合店に流れにくくし、つまりはリピート率を高くする。

最後に在庫管理、この場合は材料になるのだが、ここはITを積極的に活用しよう。
HPを開設し、顧客それぞれの個人ページを作成する。そこには、食事履歴と、健康状態を確認することが出来るようにする。しかし、これはあくまで予約システム導入のための布石なのだ。そう、肝心なのは何時誰が店に来るのか、ということ。提供する食事は、個々人に合わせて至適化するため、この予約システムが非常に重要なのだ。
これをPCもしくはケータイからアクセス可能な様にする。出来ることなら、完全予約制にまで持って行きたい。
そうすれば、材料を多量に抱え込む必要がなくなるわけだ。

…というようなことを提案したが、他の人がより興味深い提案をしてきたため、あっさりそれに乗ってしまったが…。

→え〜、合格。

正直、何がダメで不合格で、何が決めてで合格かは分からない。
ただ、GDはチームでの作業なのだ。
自分の意見を押し通してはならないし、他の意見を頭っから退けてはならない。
妥協を繰り返しては何も決まらないが、チームの方向性を一つに出来る様に努力しよう。

博士課程の学生は、恐らく周りはほとんどが修士か、学部学生だろう。
しかし、就職活動の情報を得られるチャンスでもある。この機会を逃さず、積極的に会話に参加しよう。博士…と言うと、多少ひかれる場合もあるが、その注目性を上手く使えば議論の主導権を握れるはずだ。

え〜、以上。
頑張って下さい。
それでは。

次回は集団面接(仮)について。

by molcelsig | 2006-12-20 22:50 | 就職活動

博士の就職活動 その6(説明会・筆記試験編)  

2006年 12月 08日

思いの他休息してしまいましたが、就職活動に関するお話を再開しましょう。
今日は、説明会と筆記試験についてです。
段々とうろ覚えになっており、抜けた所は想像力で補っておりますことを最初に申し上げます。

ではでは…。

幸運にも書類が通過したら、今度は会社説明会と、筆記試験が待っている。(会社説明会の後に、ES提出を求める企業が多いとは思うが、私が受けた企業の多くは、まずは書類でフィルトレーションしていた…)

ESを提出させてからの(つまり、たっぷりと時間を掛けて企業研究させておきながらの)会社説明会は何とも退屈かも知れないが、現場で働いている企業人を観察出来る良いチャンスである。しっかりと、話を聞く、というか所作を盗もう(参考になる立ち振る舞いは、積極的に取り込むべきだと思っている)。

さて。
説明会の後に、グループディスカッション(GD)を同日で行う企業もあるとは思うが、GDについては、また新たな項目で論じていきたい。

そして、恐らくこれも同日に行われる、最初の関門(書類選考が第一の関門であることもあるが)、筆記試験についてである。

ハッキリ言ってしまおう、筆記試験は苦手だ。
だからといって、全く分からない問題があるわけではない(私の陳腐な名誉を守るならば…)。単純な準備不足と、長年試験から離れてきたことによる圧倒的な勘の鈍りがその原因である。

おそらく博士は、自己の専門性を研鑽するあまり、中学・高校受験レベル辺りの問題を解答していく能力に翳りが見えていることだろう。
であるから、SPI対策はやっておいたことに越したことはない。本屋の就活コーナーにでも行けば、数段の棚を占めるほどSPI対策本が存在しているし、「毎日就職ナビ」でもウェブ上で、練習問題を解ける様になっている。

肝要なことは、出題パターンと、解答パターンを完全に頭に叩き込むことである。
SPIのコンセプト自体が、単純な問題を如何に早く正確に解くことが出来るか、ということであるため、ゆとり教育も真っ青になるぐらいの「軍人的詰め込み教育」の実施を推奨する。

正答率か、誤謬率か、単純な加算法による得点形式かは、各企業によって様々であると思われる。どのような方式にせよ、限られた短時間のうちに大量の問題を解く必要があるため、あたりまえのことであるが、出来る問題から片づけてしまおう。問題は次第に難しくなるわけではないのだから。

以上が、説明会、及び筆記試験に関してである。
何の参考にもなっていない…。

追記として、説明会に私服で行っても良いだろうか?
質問は積極的に行いアピールすべきだろうか?
と悩んでいる人もいるだろう。

まず、前者について言えることは、アパレル系でもない限り、リクルートスーツを強く勧める。
私服でも構わない、と書かれていても、私は頑なにスーツで通した。一つには、無難な普段着(ビジネスカジュアルだろうか)に思いを馳せる時間がもったいない(というか面倒…)、という理由がある。また、私服で行くことは個性をアピールすることだ、とは決して思わないからだ。というより、場を弁えられない様では、社会人になる心構えがなっていない、と思っている。

そして、後者。
聞きたいことがあれば、是非積極的に。
アピールでしかないのであれば、是非控えてください。

それでは、次回はGDについて。(これも苦手…)

by molcelsig | 2006-12-08 14:58 | 就職活動

博士の就職活動 その5(ES編)  

2006年 12月 04日

現在では、多くの企業で提出が義務付けられているエントリーシートの書き方について、少し話をしていこう。

その前に、一つ重要な話をしよう。
私は、残念ながら書類の通過率がそれほど高くない。どこにその原因があるかは、正直分かることなく就活が終了してしまったため、ほとんど参考にならない可能性がある。
しかし、一つのダメな具体例、つまり反面教師として、役立ててもらえれば幸いである。

これを読まれた方で、ここが拙いんじゃないか?という意見は大歓迎である。
是非コメントを頂きたい。

さて。
ESの内容は、企業によって様々であるが、共通して書かなければならないものは、志望動機、学生時代に学んだこと、自己PRだろう。
これら3点に関しては、ほぼどの企業にも見られる項目だ。

これらを書く上での注意点はいくつか考えられるが、私が実践していたのは「帰納的」に文章化するということだ。帰納的とは、つまり結論を先に持ってきて、それをサポートする事実を後から付随させるというものだ。対照的に「演繹法」というやり方があるが、これは余程文章能力に自信があるか、もしくは結論を最後に持ってくることで読み手をハラハラさせたい人向けである。

メタフォリカルにいうと、帰納法とは古畑任三郎的であり、演繹法とは名探偵コナン的である。(合ってる?)
前者の場合、視聴者は犯人が始めから分かっているため、どういうロジックで古畑が犯人の牙城を切り崩していくかに集中できるため、サポートする事実を受け入れやすい体勢が既に出来ている。
一方、後者の場合、最後まで犯人が判らず、視聴者にとっては一緒に推理していく楽しみはあるが、犯人が判明した場合、始めから再び事件の全容を思い起こす必要がある。

言ってしまえば、ESは推理小説ではない。そして、採用担当者は警部補でもなければ、ましてや名探偵でもない。早めに答えを与えておくに越したことはないのだ。

また、ESの場合、恐らくそれほど多くない採用担当者が大量の書類を処理しなければならないため、帰納的な文章の方が、比較的読み易く、好まれるだろうことが推測される。さらに、結論を先に持ってくることで、読み手に先入観を植えつけることが出来る。あとは論旨がズレないように事実を書いていけば、文章がそれほど熟達していなくても、言いたい事を正確に伝達することが出来るだろう。

以上のことから、私は「帰納法」を強く勧める。

次に、私が心掛けていたことといえば、一つ、もしくは複数のコンセプトを立てるようにしたことだ。志望動機でも、自己PRでも、これまでの経験から学んだことでも、エピソードは違うが明確な共通点を盛り込み、多様性の中にもスペシャルなものをハッキリと示す様にする。

例を挙げると、

私は「モノ作り」全般に興味があるということを、ESの柱に据えた。もちろん、長所や、特徴をコンセプトにしても良い。とにかく、「私はこういう人物です」と宣言する。

志望動機は、モノ作りに興味があり、尚かつ製薬業界にも興味がある。故に製薬メーカーである貴社を志望した次第である。研究とは、単に現象を分解していくだけではない。分解・分析により得られた事実を、理論的に構築していくことがより重要であり、それこそが研究の醍醐味である。しかし、理論を構築するだけでは物足りなくなってしまった。実際に薬を創るという研究を行いたい。云々…。

趣味・特技は、洋菓子作り・パン作りである。これらの趣味は、研究との共通点が多く、例えばレシピ(実験の場合はプロトコール)を試行錯誤を繰り返すことにより最適化し、ベストな結果を導くという点などがある。云々…。

というように、様々なファクターの根底には「モノ作り」が存在していることを強調してきた。
しかし、これが功を奏してきたかは不明である。

さて。
最後に、最も重要なことを挙げよう。

「客観的にESを見返す」ということだ。

採用担当者は、当然のことながら、旧来の友人ではない。私達一人一人のことなど、ESを見て初めて知ったという具合だ。そして、もちろんのこと、私達も採用担当者が誰なのか、どんな食べ物が好きで、どんな映画を観て涙を流すのか、なんてことは一切知らない。
だからこそ、ESは誰が読んでも、「この人はこんな人なんだ」と思わせなければならない。そのためには、主観的なものを一切捨てて、他人のESを読むかの様に、見返す必要がある。

あ〜、そうか。こんな人なんだな。

という感想が持てなければ、どんな傑作な言い回しも文章も、積極的に書き直すべきだろう。

とまぁ、色々と書いてきたが、初めに書いた通り、私の書類の通過率はそれほど良くない。
参考にするかしないかは、読まれた方の自由だ。そして、当然ながら(そして残念なことに…)、私はその方々に対して責任は取れないのだ。

それから、研究職の場合、ESの他に研究概要書の添付を求められるだろう。
これに関して、私からわざわざ博士の方に申し上げる言葉はない。
専門性がマッチすれば、大いなる武器となるが、大きく外れれば、ES云々ではなくこちらが原因で選考から外れる可能性があるのではないだろうか?
尤も…推測の域は出ないが…。

とにかく、ESは私達の自己PRそのものだ。
是非、オリジナリティ溢れるESになることを願っている。
それでは。

by molcelsig | 2006-12-04 17:42 | 就職活動

博士の就職活動 その4(活動のキッカケ)  

2006年 12月 03日

さて。
今回から、私自身の実体験に基づく「博士による就職活動の実体」を書いていきたい。
一時期、リアルタイムにブログに書いていた時期もあり、部分的に内容が重複してしまうが、今回は結果と考察も含めていこうと思っている。
「博士」とは書いているが、実際には学士でも修士でも、それほど変わらないのかも知れないが、敢えて、博士課程の院生にエールを送る意味も含めて、「博士」とさせていただく。

まずは、自己紹介を含めて、私自身に関することを。
もちろん個人を特定出来る様な材料は、出来るだけ排除する(といっても、読まれている方々は私の知り合いがほとんであろうが…)が、ご了承願いたい。

学歴:県立高校→私大生物系学部→国立理学系修士→国立理学系博士
資格:普通自動車免許を取得以外、ほとんどなし。
英語検定:中学時代に英検3級を取得以来、受けていない。TOEIC未受験。
趣味:洋菓子作り・パン作り・読書・筋トレ・最近写真にハマる
得意科目:遺伝子学・生化学・分子生物学
部活動:大学時代にある部の部長を務める。
特徴:精神的・肉体的体力アリ。問題解決能力に自信アリ(と履歴書には書いている)

興味ある業界:医療医薬・コンサルティング
職種:研究職・臨床開発職・コンサルタント

という、まぁ、あまりパッとしない経歴である。
趣味の洋菓子作りは全面的に推していった傾向はあるが、今ひとつインパクトに欠ける部分は否めない。

さて。
まずは、私自身が、アカデミックの研究職にではなく、企業の研究職、もしくは他職種・他業界に興味を持ち始めたかを書いていきたい。

そもそも、私が大学において生命科学を学ぶキッカケは、高校時代幼なじみの父親が癌で亡くなったことに起因している。それまでは、漠然とした未来、というより何も考えていなかったに等しい、を思い描いていたが、医者ではなく研究者として、制癌に向けてアプローチしていきたいと思う様になった。
大学受験教科は「物理・化学」であったため、生物といえばメンデル遺伝ぐらいまでしか学んでおらず、大学に入学して間もなくは、周囲に追いつくのに苦労した。今では考えられないが、DNAすら知らなかったのだ…。

元来の負けず嫌いの性格と、何も知らない強み(先入観が全くないため、教授の話を素直に聞ける)が相まって、高校生物の遅れぐらいはすぐに取り戻すことが出来た。
以後は、生命が如何に巧妙なシステムを構築して生存しているのかを知り、生命科学にどっぷりと嵌り込む。それと同時に、興味のあった「癌」関連の本と論文を読み込み、ますます研究者として成り上がっていくことを夢見る様になる。

そして、私が研究者へと、ひた走ろうとするキッカケは卒業研究でお世話になった外研先の恩師との出会いである。テクニカルな問題以上に、研究の面白さ、姿勢を学ぶことが出来た。「いつかコラボしましょう」、と言っていたのが、今では懐かしく、そして哀しい。

その後、国立理学系研究科に進み、D2の5月…民間への就職という道に目覚める。

私の意識が、アカデミックから企業に移っていったのは、研究成果を社会に還元させたいと、強く思うようになったことと、やはり周囲の環境が大きな原因である。私の友人達の多くは、学部卒、もしくは修士卒で社会へと旅立っていった。博士へと進学したのは、私を含めても片手で納まる程度である。彼等とは、今でも密に交流を取っているが、成長率の違いに気付いて愕然とした記憶がある。

より私自身が成長出来る場を求める様になったのは、それからである。

アカデミックに残れば成長が止まるわけではないが、より流動性が高いビジネスという環境こそが私自身の成長に繋がるのではないか。あえて現在の知識やスキルが活かせない環境に身を置くことで、加速度的に成長出来るのであれば、私はそれを望もう。

極端な話、血反吐をはくほど仕事をしたい(血便の経験はあるが…)、そして成長したい。
これが私の望むものである。

以上が、私の「活動のキッカケ」である。
結局のところ、私は単なる負けず嫌いなのだ。

さて。
次回は、エントリーシートの書き方について、論じていこう。
それでは。

by molcelsig | 2006-12-03 23:55 | 就職活動

博士の就職活動 その3(博士の強みとは?)  

2006年 12月 02日

「博士の強み」と何だろうか?

専門性?
確かにそれは誰もが何よりもまず思い浮かべる事項である。
しかし、その高度な専門性を活かせる様な企業環境になければ、「宝の持ち腐れ」で終わってしまう。
それ故、ある意味では最高の武器になるが、多くの場合は持ち腐れになる可能性が高く、普遍的な強みとは言えない。

それでは、博士の強みとはなんだ?

他の学生より、歳を取り、高い専門性を持っているが故に、「頭が堅い」と思われている博士(私はそうは思わない。純粋な人が多いだけだ。残念ながら私は純粋ではないが…)の強みとは…。

私は、是非「ロジカルシンキング」を挙げておきたい。
これが、おそらく博士が持つ最大で、かつ普遍的な強みなのだと思っている。

ロジカルシンキングとは、文字通り「物事を論理的に考えること」である。

博士は、修士や学士の学生に比べて、ロジカルシンキングに慣れ親しんでいる。
なぜなら、研究を行っていく上では必須となるスキルであり、論理的に物事を捉えることが出来なければ、仮説すら立てることが適わないからだ。

ロジカルシンキングに関しては、他のサイトを参照にして頂きたいが、簡単に言うと、問題を段階的に分解していき、単純な問題に分けていくのだ。そして、それぞれの小問題に対して、事実から基づいてYes or Noを決定していく。
段階的に分解していくとき、気をつけなければないないのが、MECE(ミーシー)に分ける、つまり分解したそれぞれが重複しないようにするのだ。

簡単な例として、
「人間→男、女」、「電子媒体→テープタイプ、ディスクタイプ、メモリタイプ」
だろうか。

実用例を挙げよう。
「薬剤Dは、ストレスによって引き起こされる細胞死を抑制する」という現象があったとする。
これに対して、どんな仮説が立てることが出来るだろうか?
また、その仮説を立証、もしくは反証するためにどんな実験を行えばよいだろうか?

まず、MECEに分けることで、問題を簡単にしていこう。(すみませんが、用語解説まではしませぬ。)
細胞死には大きく分けて、アポトーシスとネクローシスが存在する。
  ↓
さらに、アポトーシスは、カスパーゼ依存経路と非依存経路に分けられる。
  ↓
カスパーゼ依存経路には、デスリガンド、ミトコンドリア、小胞体、直接エフェクターを活性化する経路に分けられる。
  ↓
デスリガンドの経路は、イニシエーターカスパーゼである、カスパーゼ8を経由し、エフェクターカスパーゼを活性化させる。


といった感じに大きな問題を中問題に分け、さらに小問題へと段階的に分解していくのだ。
すると、薬剤Dはこの内、カスパーゼ8を標的としているかも知れないし、その下流でエフェクターカスパーゼを阻害しているのかも知れない、はたまたミトコンドリアからのチトクロームc放出を阻害しているのかも知れない。
という仮説を立てることが出来る。

もちろん、仮説を立てるためには、少なからず実験データが必要である。そもそも現象としての細胞死がアポトーシスであれば、ネクローシスを考慮する必要はなくなるわけだし、ストレスがミトコンドリアをターゲットとしている様なデータがあれば、Dはミトコンドリア経路を抑制している可能性が強まるわけだ。

こうやって、およそ正しいだろう仮説を構築し、それを証明するもしくは反証するデータを実験により求めていき、仮説が正しいのか、正しくないのかを検証していく。

この場合、実験として、チトクロームcの放出をW.Bで求めてみたり、膜電位を調べても良い。
また、下流のカスパーゼ経路が活性化しているかをPERPの切断などで確認すればいいわけだ。

少し長くなってしまったが、このように博士は、ロジカルシンキングにより、問題を構造的に捉えることに慣れ親しんでいるわけだ。

このスキルは、ビジネスの世界でも極めて重要なものである。

一度、「マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック」を読んでみて頂きたい。
ビジネスにおける問題解決方法と、博士が普段から行っている科学的思考には、驚く程の共通点を見つけることが出来る。むしろ相違点を探す方が困難であろう。

という様に、博士の強みは「ロジカルシンキング」である。
と、再度強く申し上げることで、今回の話を終わろう。

次回からは、私個人の就職活動を記述していきたいと思う。
それでは。

by molcelsig | 2006-12-02 14:42 | 就職活動

博士の就職活動 その2(博士のメリット?)  

2006年 12月 01日

博士という学位を取ること。
これがまさに博士課程に所属する学生の第一の目標である。

この「博士号」を取ることに、どんなメリットがあるのか?

国家公務員試験を受けなくとも、大学職員になれる。

…だけでは、もちろんない。

最大のメリットと言えば、海外で研究職に就く場合だろうか。例えば、アメリカで研究職でもポスドクでもテクニシャンでもそうだが、一人前の「研究者」として認知され、無事に就職するには「博士号」が必須であるとされる。それだけ「博士」であることがステータスであり、社会的にリスペクトされているということだろう。

逆に言うなれば、日本ほど博士が蔑ろにされている先進国もないかも知れない。

結論を言うと、大学・研究機関などアカデミックな研究職に就いたり、留学したければ博士を取ることをお勧めするし、そうでなければ当面必要ないというのが、現在の日本という社会なのだと、私は思っている。

さて。
そうは言っても、私自身も博士課程に所属する身であり、世間を憂いても何も変わらない。
博士でありながら就活するには、博士であること、つまり専門性を完全に捨てる覚悟を持つか、その専門性を確実に活かせる、そしてそれを必要とする企業を探すか、のどちらかだろう。

私の場合は、前者を強く打ち出してきた。

毎回の様に「実験的なスキル、専門的な知識が活かせないのは、充分承知している。むしろ新たな仕事をすることに希望を強く抱いている。それに、培ってきたのはスキルや知識だけではない。」、と言ってきた。

培ってきたものとはなにか?

それは…、次回。
「博士の強みとは?」に続く。

by molcelsig | 2006-12-01 17:55 | 就職活動

博士の就職活動 その1  

2006年 11月 30日

昨日、内定を承諾したことで、ひとまず就職活動は終了した。
他の業界、職種にも興味はあるが、内定を承諾したにも拘わらず、活動を続けることは、「不義理」であると感じてしまうため、潔く就職戦線から離脱しようと思う。

より良い職場、よりマッチした職を探すべきだと、ある人は言うかも知れない。
しかし、実際に働いてもいないのに、それを判断するだけの材料はない、というのが現状であり、また、私自身を求めてくれるトコロで働きたいと言うのが人情というものだ。

さて。
そんな話はさておき、「博士の就職活動記」として、数回に渡って書き記したいと思う。
博士課程に所属する院生で、民間就職を目指す方々に少しでも参考になれば幸いである。

まずは、第一回として、総論というか、就活中に感じた雑感の様なものを書いていきたい。

博士課程に所属する院生で、少なからず民間就職を目指す方がいらっしゃるだろう。
多くの諸先輩方がおっしゃる通り、博士にとっては、民間就職は「狭き門」であることに間違いはない。しかしこれには、一概に雇用者側だけの意識の問題、日本の社会風土の問題であるとは言えない、と私は思っている。確かに、年齢制限は随所に見られるし、博士に門戸を開いていない企業は多く存在している。それは事実だ。でも、考えようによっては、そんな博士を活かせない企業に行く必要など必ずしもない。むしろ、それを明言している企業は親切であり、潔いと思っている。博士課程も選考しますと、謳っていても実際は博士を不利扱う企業が、ないわけではないからだ。

就職活動で必死なのは、学生だけではない。選択する側、つまり企業の人間の方がより素早く、そして正確な仕事が求められている。それはそうだ。社会経験も実績もない新卒生の持つ可能性だけで判断しなくてはならないのだ。学生以上に、タフな仕事をこなしているのは自明である。

そういった背景を鑑みると、ある程度のフィルトレーションは必要であり、致し方ないのかも知れないと思うのだ。

私自身も、募集要項から漏れていることで、エントリーを諦めた企業があるが、まぁ求められていないところに、応募したとしても時間の無駄(就活に時間と手間を惜しむなと、お叱りを受けそうだが、就活で研究が進まないというのはあってはならない、というか認められない…)であると割り切るようにしている。

さて。話を戻そう。

博士が民間就職に困難(ある意味では不利)であるのは、一概に企業側の問題だけではないことを書いた。もう一つの問題は、言わずもがなであるが、博士自身にある。

みなさんの周りの博士見込みの学生で、どれだけ就活している人間がいるだろうか?
少なくとも、私の周りは皆無である。
企業を廻りながら、積極的に就活生とコミュニケーションを取ってきた(他の学生は、始め私を「修士」だと思っているが、「博士」だと明かすと、それまでタメ口だったのが、途端に「そう…ですよね」と敬語になる。それが面白い。ちなみに私は敬語を使う。)が、唯一、食品系技術職で集団面接した時に同席した、1人だけである。他は、悉く修士の学生であった。尤も、私が現在廻っている業界、職種に依存しているため、サンプルに極端なバイアスが掛かっていることは否めないが、それにしても少ない。

絶対数が少なければ、例え他の学生と選考基準に差がなかったとしても、採用人数が少ないのは当然のことだ。

この原因は何か?
当然ながら、多くの博士がポスドクになり、そして大学や国の研究機関の職に就こうとしている。私の周囲にも、ゆくゆくは教授に!と野心的な人も多い。つまりどちらかといえば、学究的な研究を好む人達が多いのだ。

そんな彼等に、大学での研究以外の道を提示するのは、難しく、返って失礼なことかも知れない。しかし、現実は甘くない。ポスドク1万人計画は、そもそも計画自体が欠陥であることは、広く認知されているわけで、短期契約のなかで結果を追い求め、いつ終わるとも知れぬポスドクスパイラルを乗り越えて行くには、相当な覚悟が必要だろう。それを勝ち残っていくことが出来る博士は、確かに優秀ぞろいだろうし、国の方策としては、成功と言えるだろう。

しかし、問題は、スピンアウトされた博士である。
博士課程を卒業するのが、およそ28歳。ポスドク1回当たりの契約期間が3年とすれば、1サイクルしただけで30を越える。2サイクル目に突入した段階で35付近を覚悟しなければならないのだ。これは、過酷と言うしかないだろう。
そのスピンアウトされた博士を受け入れることが出来ないこの未熟な日本社会において、このポスドクスパイラルは社会的死に繋がりかねない危険なものとするのは、考えすぎだろうか?

…とまぁ、果たして博士課程に進学することそのものに疑問を呈する形が続いているが、もちろん良いこともある。

それは…、また次回ということで。

by molcelsig | 2006-11-30 21:30 | 就職活動