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カテゴリ:写真の話  

  • 大道小異
    [ 2008-06-22 01:06 ]
  • 深度
    [ 2008-05-27 00:15 ]
  • 東京花嫁
    [ 2008-02-18 01:47 ]
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    [ 2007-12-20 02:42 ]
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    [ 2007-11-28 16:21 ]
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  • 写真整理
    [ 2007-11-04 22:48 ]
  • くまくまくま
    [ 2006-12-28 14:52 ]
  • 引き継いでいくモノ
    [ 2006-12-27 02:04 ]

大道小異  

2008年 06月 22日

森山大道

日本を代表する写真家の一人だ。
「アレ・ブレ・ボケ」と形容されるハイコントラスト、かつ粒子の粗い荒々しい写真で、これまでの写真の概念に一石を投じたと言われている。

カメラがブレ…、ピントがボケ…。
それらは私も得意とするところだ。
じっくり腰を据えて写真を撮る訳ではなく、惹かれるものにレンズを向け、シャッターを切る。

森山氏の撮影風景を見ると、路上を歩き、ここそこでシャッターを切っている。
何やら似たようなものを感じる。

しかし、私の写真には哲学も、追い求める何かもない。
ただ、人やモノが写っているに過ぎない。

氏の写真には、そうだな、「存在」を感じるのだ。
単に躍動感があるとか息づいているとか、そう言った表現は適切ではない。

人が人としての、モノがモノとしての存在。

分かり難いな。
リアル…そう、リアリティだ。

氏の写真は、その対象が実像であれ虚構であれ、すべてがリアルだ。
なぜ、そう感じるのだろう。
それは、多分彼を通してみたものすべてが「等価・等質」だからなのかも知れない。

虚も…実も…すべてが等価であり、すべてがリアルになる。
なんと言う才能なのだろうか。

羨ましくもあり、恐ろしくもある。



そんなことを感じた、森山大道展だった。

by molcelsig | 2008-06-22 01:06 | 写真の話

深度  

2008年 05月 27日

ピンぼけ、被写体ブレ…。

結婚式のような、ライティングを控えめ、かつストロボを焚かないマニュアルフォーカス撮影は、ピント合わせが非常にシビアになる。
もっとも、今現在広く出回っているカメラは、その多くがオートフォーカスであり、ピント合わせに苦労するケースはほとんどないのかも知れないが…。

被写界深度が浅い。

これが原因だ。

被写界深度とは、ピントがあっているように見える領域のことである。
被写界深度が浅いとは、あっている領域が小さく、深いと言えば合っている領域が広いということになっている。

これは、撮影技法で頻繁に使われるもので、何か特定の人物なり、物体なりをフォーカスした場合は、被写界深度の浅くし、背景なり前部に写り込むものをぼかして撮影する。
一方で、風景写真などのようなものは、被写界深度を深くし、写り込むものすべてにピントがあっている状態にして撮る。

撮影者の意図を表すには、基本の技法なのだ。

この被写界深度というものは、焦点距離と絞りと許容錯乱円の大きさに依存している。

まぁ、分かり難い。

簡単に列挙すると、

広角レンズ…、これは焦点距離が短く、被写界深度が深い。
望遠レンズ…、これは焦点距離が長く、被写界深度が浅い。

開放…、被写界深度が深くなる。
絞る…、被写界深度が浅くなる。

許容錯乱円は、フィルムサイズに比例して大きくなり、大きくなるほどに被写界深度は浅くなる。

なるわけだ。

つまり、例を挙げると…

ポートレートなど、被写体にフォーカスさせたい場合。

望遠レンズで、絞りは開放させて、フィルムサイズの大きなカメラ、例えば中判カメラを使えば、きっとボケ味の生きたクールな写真が撮れる。

ここで、聡明なあなたは気付いたかも知れない。
今、ちまたで出回っているコンデジは被写体深度の浅い写真は苦手なのでは?…と。

そう、その通りだ。

コンデジの画像素子、CCDもしくはCMOSセンサーなのだが、まぁ小さい。
小さいと言うことは、許容錯乱円が小さくなるのだから、被写界深度は深くなる。
つまり、ボケ味を活かした撮影には不向きなのだ。

そして、さらに聡明なあなたは気付いたかも知れない。

なぜ、結婚式でストロボなしでの撮影はピンぼけ・被写体ブレが多いのか…と。

単に腕がヘボいだけではない。

ライティングが抑えられるということは、つまり光量が少ない。

ということはだ、ある程度、高感度フィルムを用いなければ、適切な露出を得るためには、シャッタースピードを遅くするか、絞りを開放させるか、なのだ。

シャッタースピードを遅くすれば、被写体ブレは必然と多くなるし、手ぶれの影響も受けやすい。

かといって、絞りを開放させると、被写界深度が浅くなり、ピント合わせが難しくなる。

それに、望遠レンズを使おうものなら、被写界深度は浅くなるし、そもそも手ぶれを防ぐためにシャッタースピードを上げなくてはならず、絞りは開放、さらに被写界深度は浅くなる…というアサクナールスパイラルが発生するのだ。

だからね、先週末の結婚式で撮った写真がピントが合わせきれていないものが多いのは、確かに私の腕の問題がほとんど占めているとは言えだ、そんなカメラ事情もあるのだよ、ということを分かって頂きたい。

え〜、そう言い訳しておこう。

by molcelsig | 2008-05-27 00:15 | 写真の話

東京花嫁  

2008年 02月 18日

昨日買った写真集

「東京花嫁」

写真家・島内浩一郎氏が94年から撮りためていた、33万点ものブライダル写真の中から、100点程を抜粋し、一冊の写真集に仕立て上げたものです。

94年からということもあり、花嫁衣装やメイクに多少年代を感じつつも、花嫁が持つ清廉さというもののは、不変的なものなのかも知れないと思いました。

結婚式は人生において、女性が最も美しく輝く瞬間の1つですから、とにかく被写体が強い。ともすれば、誰が撮影しても似たような写真になってしまうのが、ブライダル写真というものなのかも知れません。
しかし島内氏の視点は、参列者のそれでもあり、新郎新婦、それから家族の視点でもあり、また、写真家だからこそ持ち得た視点でもあり…。

素晴らしい写真集です。

誰かの結婚式に立ち合えることは、とても素晴らしいことです。

とても幸運なことです。

私もその瞬間を、大切に撮っていきたいと思います。

では。

by molcelsig | 2008-02-18 01:47 | 写真の話

二つの眼  

2007年 12月 20日

二眼レフをオークションで落札しました。

二眼と言えば、ローライフレックスを思い浮かべる方々が大多数かも知れませんが、私が買ったのは国内二眼のリコーフレックス。
1950年代あたりの製造であるので、50数年が経とうとしているクラシックカメラです。

このカメラは、当時一般的なカメラが2~3万円で売られていた時代、徹底的なコスト削減により6千8百円という低価格で爆発的に大ヒットしたことで有名らしいです。

低価格っぷりが、どこまで写りに影響しているかは判りませんが、週末はぶらりと撮影してこようと思っています。

by molcelsig | 2007-12-20 02:42 | 写真の話

僕が写真を撮る理由  

2007年 11月 28日

少し前、4年前に撮影したままになっていたレンズ付きフィルムを現像した。
そこに写っていたのは、当然ながら4年前の23歳の僕と、当時のラボの仲間たちだった。
バカバカしいぐらいに何でもないスナップショット。
何がそんなに面白いのか、バカバカしいぐらいに笑っている彼等。

でも、そこに写っているほとんどの人達は、今はもういない…。

あの時、当たり前だと思っていた日常の全てが変容した。
過去の日常は想い出へと、そして今の日常も、やがて未来の想い出へと遷移していく。
記憶のずっと奥の方に埋め込まれてしまっていた想い出。
それを引き出すための糸口を探し出すのはとても難しい。
でも、たった1枚の写真によって、鮮やかに艶やかに引き出されることもあるのだ。

だから、芸術でも美しい写真でもない、日常のスナップショットを僕は撮ろうと思う。
記憶を引き出す「トリガー」となる写真を。

みんなが写るようにと買った19-35mmの広角レンズと、室内でも夜でも撮れるようにと買ったストロボで、僕は今日もシャッターを切る。

大切な、とても大切な人達だから。

忘れないように、失わないように。

繋がり続けられるようにと、願いを込めて。

by molcelsig | 2007-11-28 16:21 | 写真の話

アオリで撮るらしい  

2007年 11月 08日

一昨日、写真家・本城直季風のレタッチを紹介しました。

その後、調べてみると、本城さんは4x5(一般的な大判)のフィルムを使っているようで、さらにアオリ(レンズに対してフィルムを傾ける手法)で撮影しているということが分かりました。

ということを踏まえた上で、レタッチし直した写真がこれ↓

違い、分かるでしょうか?
ほんの少しの違いですが、ぼかしを入れる範囲を変えています。
前回は、中央領域を楕円形にマスクしてぼかしを入れていたのですが、今回は中央を横断する領域をマスクしてぼかしています。
あくまでも私のアオリのイメージなので、これが正しいやり方なのかは分かりかねますが…。

ついでにもう一枚

この写真はあまりこの表現は向いていないかも知れませんね…。
真上からというよりは、俯瞰したものの方が適しているようです。

では。

by molcelsig | 2007-11-08 02:27 | 写真の話

アマチュアなミニチュア  

2007年 11月 06日

写真整理ついでに、photoshopで少しだけレタッチを。

こんな写真も

ほら、この通り。

本城直季氏っぽい写真になってしまうのです。
でも、彼はフィルムで撮ってしまうのですから、すごいのです。

by molcelsig | 2007-11-06 02:44 | 写真の話

写真整理  

2007年 11月 04日

今日は溜まりに溜まっていた写真の整理を行う。
整理と言っても、フィルムのデジタル化であって、その作業はとにかく時間と手間ばかりが掛かる酷く地味なものである。
ということで、写真を少し。



東京六大学野球秋季大会開幕戦
早稲田vs東大
もちろん、東大の惨敗…。

by molcelsig | 2007-11-04 22:48 | 写真の話

くまくまくま  

2006年 12月 28日

「くま35」
言わずと知れたピンホールカメラ。
構成成分は紙とプラスチック。
だから湿気にめっぽう弱い。

そんな乾燥マニアのキュートな彼が撮す写真は、とてもやわらか。
ゆるゆるの写真に仕上がるのです。

え〜、是非小さなお子様とですねぇ、工作してみてはいかがでしょうか?
所要時間は1時間です。(紙にそう書いてあった)
私は2~3時間掛かりましたが…。

by molcelsig | 2006-12-28 14:52 | 写真の話

引き継いでいくモノ  

2006年 12月 27日

父からカメラを譲り受けた。

私が生まれてまもなくに買われたカメラは、私の成長と共に活躍し、そして成長と共に使われなくなっていった。
押入から引っ張り出し、ファインダーとレンズを確認する。どちらも目立ったカビはない。
この機種特有のシャッター鳴きもない。露出計も生きている。

父に聞けば、10年程前にオーバーホールして以来使っていないとのこと。
近年は、デジタルカメラの目覚ましい台頭により、すっかりフィルムカメラは駆逐されつつある。父も、最近買ったコンデジを嬉しそうに眺め、そして必要以上にシャッターを切っている。少なからず銀塩を嗜んでいた人とは思えない程、オート撮影を楽しんでいるのだ(尤も、マニュアル設定が扱えないということかも知れないが)。

私は…というと、時代とは逆行する形でフィルムカメラに嵌りつつある。
デジカメの利便性は誰もが認めるところであり、私自身も併用している。
オート撮影でもそれなりの写真が撮れるし、気に入らない写真はその場で確認・消去することも出来る。デジタルデータであるから、保存は簡単である。プリントしなければほとんど金は掛からない。
一方でフィルムカメラは、そもそも撮影にフィルムが必要であり、現像して初めて写真を確認することが出来る。ボディとレンズを合わせると、重量は1kg近くあり、持ち運びに不便である。マニュアルフォーカスであるため、ピント合わせに時間が掛かる。メディアがフィルムであるため、長期保存には適してない。とにかく金が掛かる。

そう考えると、広く一般が求めているのは何よりも利便性である以上、「銀塩→デジカメ」というフローは基本的には当然のことなのかも知れない。

しかし、私が銀塩に惹かれるのは、そんな手間が兎に角掛かるというところなのだ。
手間の掛かる子程、可愛いもの。まぁ、今のところ、完全に振り回されているが…。

そんな悪戦苦闘している私の姿を、父は少し嬉しそうに見ている。
それを見て、私も少しだけ救われた様な気がする。
なぜなら、父が最も継いで欲しかっただろうもの(口には出さないが…)を、私は完全に拒否しているからだ(口には出さないが…)。
父の人生は、父だけのものであり、それと同様に、私の人生はやはり私だけのもの。
傲慢な息子でごめん。
でも、少なくとも一つ、引き継げるものがあって良かった。

by molcelsig | 2006-12-27 02:04 | 写真の話